長時間外出する際には、充電が切れてしまったらいざ吸いたい時に吸えなくなってしまうのでは?という心配をしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でもそんな時にスマホの充電でお馴染みの「モバイルバッテリー」があれば、外出先でも安心してIQOSが使えるのでは!?
ということで、実際にスマホ用のモバイルバッテリーがIQOSに使用できるかどうか試してみました!
そもそもIQOSとは?
IQOS(アイコス):たばこ葉部分を燃やすことなく加熱し、紙巻たばこの喫煙から得られる味わいを再現できるよう設計した加熱式たばこ。最近ではその人気ぶりから、スマホケースならぬIQOS専用ケースなども登場していたりと、喫煙者の間では話題のアイテムです。
火を使わないため煙や灰が出ることはなく、紙巻たばこの煙に比べてにおいも低減。発生するたばこベイパー(蒸気)も、紙巻たばこの煙に含まれる量に比べて有害な成分が大幅に削減されているとのこと。
こちらが実際のIQOSです。
ポケットチャージャーのフタを開けると、ホルダーが収まってます。
タバコのフィルターを装着すると、
こうなります。あとは普通のタバコのように吸えます。
充電器について
IQOSの純正の充電器はACアダプタで、出力は「5V/2A」と表記されています。一方、スマホ用にモバイルバッテリーは通常「5V/1A」のものが多いです。
純正のAC充電器よりも出力が弱いものが多く出回っています。
モバイルバッテリーの方が出力が弱い、すなわち電流を押し出すパワーが弱いと言うことは、モバイルバッテリーではIQOSの充電が出来ない可能性もあります。出力が足りていませんからね。
しかし今回は敢えて、モバイルバッテリーがIQOSに使えるかどうか実際に試してみました。
IQOSに最初から付属しているデフォルトの充電ケーブルを使って、モバイルバッテリーからIQOSの充電が出来るかどうかを試します。
今回実験するモバイルバッテリーのラインナップは以下の通りです。
Hamee製のモバイルバッテリーの他に、他社のものも含めて実験を行います。
通常IQOSを充電すると、枠内の表示の箇所が緑色に光ってお知らせしてくれます。
このIQOSの持ち主のスタッフの方に聞いた所、「純正以外のモバイルバッテリーを使うとエラーで充電出来なかった」とのこと。
さて、今回の調査ではどうなるのか?実験です。
いざ実験!
まず1つめのモバイルバッテリーをIQOSに繋げて試してみます。こちらのモバイルバッテリーは「5V/1.5A」です。
すでにこの時点で充電が始まったのかIQOSの充電ランプが光っていますが、モバイルバッテリー側のスイッチを押してみます。
スイッチを入れると・・・
緑色に光りました!(もう分かってたけど)
デフォルトでは「5V/2A」のものが付属してますが、「5V/1.5A」でも充電出来るようです。
1台目のモバイルバッテリーに続いて、他のものもどんどん試してみましょう。
続いてはスティック型のモバイルバッテリーで試してみます。
こちらの出力は「5V/1A」です。
先ほどのモバイルバッテリーよりも「0.5A」出力が弱いですが、どうでしょうか。
光りません・・・。出力不足が原因なのか、充電出来ませんでした。
続いては、急速充電対応のモバイルバッテリーも試してみましょう。
まずは右側の「5V/1A」へ繋げます。先ほどの充電できなかったバッテリーと同出力です。
こちらの充電器では、「5V/1A」でも充電出来ました。
ということは「5V/2.1A」の急速充電の方も問題なく充電できるかも?
と、期待を持ちましたが、こちらは充電出来ませんでした。
"TURBO"と書かれた「5V/2.1A」の急速充電のポート、出力は先ほどより大きいのに、むしろ充電出来ないという結果に。不思議です。
別の急速充電対応モバイルバッテリーでも試してみます。
ピンク色がまぶしいHameeオリジナルの充電器です。
こちらは「5V/2.1A」の急速充電でも、「5V/1A」の通常ポートのどちらも充電出来ました。
続いてはこちらのケーブル内蔵型モバイルバッテリー。
バッテリー側にケーブルが内蔵されているので、純正のIQOS用ケーブルは使わずに、内蔵ケーブルを使用してみます。
こちらも「5V/2.1A」の急速充電仕様です。
しかしこのバッテリーでは充電出来ませんでした。
何度か消したり付けたりしてみましたが、充電されません。相性が悪いようです。
純正のケーブルではなかったのが原因でしょうか。
続いて、別のケーブル内蔵型バッテリーで試してみます。
薄型の手帳に挟めるタイプのモバイルバッテリー、内蔵ケーブルからの出力は「5V/1A」です。
先ほどのモバイルバッテリーは反応しませんでしたが、こちらのバッテリーでは充電出来ました!
さて、どんどんいきましょう。
引き続き、急速充電対応のモバイルバッテリーで実験です。
人気キャラクターのダンボー型モバイルバッテリーです。
こちらも2ポート式で、「5V/1A」と「5V/2.1A」の出力タイプを搭載しています。
まずは「5V/1A」。
IQOSの表示も光って問題なく充電出来ました。
続いて「5V/2.1A」の急速充電を試した所、こちらも充電出来ました。
このIQOSがたまたま充電出来た??
7種類のモバイルバッテリーで試してみましたが、今回の実験に限って言えば、ポートの差はあるとはいえ、ほとんどのモバイルバッテリーでIQOSの充電が可能。唯一1種類だけIQOSに充電出来なかったという結果になりました。
しかし「もしかしたら、IQOSごとにモバイルバッテリーとの相性が違うのでは?」という疑念が湧いたので、他のスタッフに別のIQOSを借りて、同様の実験を行いました。
こちらのIQOSは大分使用感が出ています。
持ち主のスタッフに聞いた所、買ってすぐにフタが壊れてしまったため、フタを留めるバンドを付けているそう。
電子タバコとしては問題なく使えるそうですが、果たして充電はどうでしょうか。
こちらでも同じ実験をしましたが、先ほどのIQOSと同じ結果になりました。
どうやら、IQOSの個体ごとの相性の問題ではないようですね。
実験を終えて、結果
2台のIQOSと7台のモバイルバッテリーの実験を終えて、ある程度はモバイルバッテリーでもIQOSを充電出来ることが分かりました。今回の実験からは、「IQOSは5V/1Aのバッテリーでも充電出来るが、出来ないものもある。そして5V/2.1Aの出力があっても、充電出来ないものもある」という、かなりふわっとした実験結果になりました。
モバイルバッテリーごとのスペックに大きな違いはないので、どうやらIQOSとモバイルバッテリー、充電ケーブルの相性が関係あるようです。
しかし、実際の見解としてはどうなの?と思い、IQOSのカスタマーサポートに直接確認してみました。
IQOSカスタマーサポートの見解は?
IQOSのカスタマーサポートに直接確認した所、「5V/1AのバッテリーでもIQOSは充電は出来ますが、不具合が起こる可能性もあります。
また保証対象外になるので公式には推奨していません」
と、親切丁寧に回答をいただきました。
最終結論
以上のことを踏まえると、どうしても必要な場合はスマホ用などのポータブル充電器で充電可能ですが、 何かあっても自己責任となる可能性があるので、使用する場合は慎重に判断してください。また、充電出来るか出来ないかはそのモバイルバッテリー次第!ということになります。
しかし基本的には公式のAC充電器をアダプターに繋いで充電することをおすすめしています、とカスタマーサポートの方がおっしゃっていました。納得です。
(ちなみにIQOSのカスタマーサポートに電話する際は、平日の午前中~お昼頃が繋がりやすいです。今回は平日の11:30頃に電話したところ、5分程で繋がりました。)
まとめ
今回のIQOS×モバイルバッテリーの実験、いかがでしたでしょうか。モバイルバッテリーを使用できれば非常に便利ですが、できれば不具合など気にせずに大事に長く使いたいところです。
今回は実際にスマホのモバイルバッテリーを使用して試してみましたが、あくまで参考としてご覧いただけければ幸いです。
モバイルバッテリーを使用する際は、くれぐれも自己責任でお試しください!
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